PRK手術による近視矯正の方法
PRKとは「Photorefractive Keratectomy」の略で、日本語では「角膜表層切除手術」と訳されています。
PRKは1983年に、アメリカのコロンビア大学のトロッケル医師とIBMのスリニバサン博士の共同研究によって開発されました。
PRKも基本的な発想はRKと同じで、角膜の表面を薄く削り、屈折率を変えることによって近視を矯正するというものです。
異なるのは、RKがダイヤモンドメスで角膜に切れ込みを入れて屈折率を変えるのに対して、PRKはレーザーを使って角膜の屈折率を変えるということです。
また、RKが角膜中央のオプティカルゾーンにまったく触れないのに対して、PRKはオプティカルゾーンも含めた角膜の中心部を削っていく点です。
エキシマレーザーを角膜に照射すると、光学的分解によって表面が薄く削られます。
これによって角膜のカーブがなだらかになり、近視が矯正できる!。
簡単にいえば、これがPRKのメカニズムです。
レーザー照射はコンピュータ制御で行いますので、角膜の表面をサブミクロン単位で削ることができ、きわめて精密な手術が可能です。
術後、レーザーで削られた表面は、実質層がむき出しになりますが、1週間ほどで角膜上皮が再生して、角膜全体を覆うようになります。
その間は治療用のコンタクトレンズを装着し、眼を保護します。
実際のPRKの手術では、レーザーの照射時間はわずか30秒ほどで、手術全体の時間も5〜10分程度です。
急速に広がってきたPRK手術
RKでは、強度の近視や乱視の矯正には限界がありました。
そういう強度近視、乱視の矯正を可能にしたのが、PRK手術です。
PRKのデメリットとしては、まず術後の痛みが比較的強い点があげられます。
また、視力の安定までに多少の時間がかかるために両眼を一緒に手術できないということも、はかの方法と比べてやや不利な点でしょう。
視力が落ちつくまで、1ヶ月ほどの間隔をあけて行うのが一般的です。
術後視力は1〜2週間で回復しますが、完全に安定するまでには、やはり3〜4ヶ月くらいは必要です。
実際に治療が行われるようになって10年足らずのPRKですが、着実に普及が進んでいます。
アメリカでは1995年に政府機関FDAがPRK用医療機器の使用を認可し、PRKによる近視矯正手術が一般医療として認められました。
PRKは現在、世界40か国で行われており、すでに20万人以上の人たちがこの手術で視力を回復しています。
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